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どこかレトロでシンプルなデザイン、北欧といえばアラビアのスンヌンタイ。ARABIA(アラビア)の成り立ちなど。

アラビア(ARABIA)といえば パラティッシ(Paratiisi) 、このパラティッシの発売50周年を記念して発売されたのがスンヌンタイ( Sunnuntai )、デザイナーは巨匠ビルガー・カイピアイネン。彼については 2025.06.18の記事 をご覧下さい。
実はヴィンテージ市場で人気なのはこのスンヌンタイ、フィンランド語で「日曜日」を意味する「スンヌンタイ」は明るくて元気になるようなデザインでありながらどこか懐かしいレトロな感じも持ち合わせています。
弊社ではイエローのみの取り扱いですが、グリーンもございます。すべてのアイテムが電子レンジ、食洗器、オーブンにも対応しておりますので普段使いでガンガン使える実用性の高い食器です。
アラビアの製品はデザイン、使いやすさ、手頃な価格、だけでなく古い製品は蒐集品として高値で取引されているメーカーです。

アラビアと聞くとサウジアラビア、アラビア海など中東をイメージしますが、フィンランドの首都、ヘルシンキの郊外にあるアラビア地区を示しています。
アラビアは元々、スウェーデンのRörstrand(ロールストランド製)の子会社です。ロールストランドは1726年にスウェーデン王室御用達窯として創業。高い芸術性によってヨーロッパや世界にコレクターを増やしていきました。その後、順調に業務を拡張していき、そして1873年ロシア向けの輸出食器を製造するためにフィンランドにアラビア社を設立します。
1945年、第二次世界大戦後も、ノーベル賞授賞式の晩餐会にも使用されるほどブランドとしては成熟していきますが、2005年ロールストランドはとうとうリードヒェーピング(Lidköping)にある工場を閉鎖し、スウェーデンで300年続いた生産の歴史に幕を閉じました。
ロールストランドは現在、アラビアやイッタラといった企業と同様、フィンランドのフィスカースグループの傘下に入っています。

さて、アラビアですが素朴な疑問で何でフィンランドなのにアラビアなのか?
それはヘルシンキの郊外、閑静な別荘地のある地域、通りごとに世界の地名が使われていました。そこで「アラビア通り」に工場があったことが社名の由来となっています。これは当時の歴史観や国ごとに変わるトレンド、政情の違いかと思います。
例えば江戸にあるのに越後屋みたいな感じでしょうかね。アラビアは1873年に創業されます。もう150年以上フィンランドでは愛されている食器なんですね、現在はフィスカースという1649年にフィンランド南部、フィスカース村で誕生した、調理器具、ナイフ、ガーデニンググッズのメーカーの傘下に入ってます。

当社で在庫をしているのが、ビルガー・カイピアイネンのパラティッシとスヌンタイですがアラビアは他にも、ヘイッキ・オルボラ(Heikki Orvola)デザインの24h トゥオキオ、カモメ食堂で有名な、24h アベック(24h Avec)、ライヤ・ウオシッキネン(Raija Uosikkinen)のエミリアなど時代を超えた名作がキラ星の如く販売しております。
ガラスのイッタラ、陶磁器のアラビア。いつかあの「ARABIA」の文字が縦に入って煙突がついたあの場所に行ってみたいものです。


営業部/本多