お知らせ
鋳物、板、そして二層クラッド。実はしっかり進化しているフライパン。
実家のキッチンは子どもの頃はガス火しか無く、なんと魚を焼く時は庭で七輪で焼いていた記憶があります。たしか廻り近所も同じような環境で焼き魚のニオイがすると「今日は魚か~」と思いを馳せました。
それからハロゲン、シーズーヒータが増え、今ではIHクッキングヒーターが主流ですね。最近のIHはオールメタル対応まで出てきて進化がとまりません。それに比べ鍋やフライパンはフッ素が良くなったくらいで進化しないな・・・と思ってました。
我が家ではフライパンの使用頻度が非常に高いです。使用しているフライパンは、レミパンで鍋も兼用できる深型のフライパンを使用しているからだと思います。
他には26cmのフライパン、20cmのフライパン、玉子焼き、鉄の深型フライパン26cmと合計5種類のフライパンがあります。
細かく分類すると・・・
レミパン 鋳物(キャスト)
フライパン26cm 2層クラッド材
フライパン20cm 板材
玉子焼き 鋳物
我が家はIHクッキングヒーターなので、すべてIH対応のフライパンを使用しています。
私はたまに使用しますが、特に板と鋳物(キャスト)は明確に違います。

特に肉を焼く時は板の方が表面が早くコゲつきます。その割に中まで火がとおって無いです。
鋳物(キャスト)の方が表面はコゲつかず中もしっかり火が通ってます。鋳物の方が、ゆっくりじんわり、しっかり火を通すイメージですね。
ただ、鋳物は重いです。鍋振りなんかはけっこう力をつかいます。板材は軽くて「持つ」という行為だけだったら板は扱いやすいです。お年寄りや非力な女性は板の方が持ち易いと思います。
鋳物と板材はその製造過程がまったく違います。カンタンに説明すると・・・
■鋳物(キャスト)
トロトロに溶けたアルミニウムを型に流し込んでフライパンや鍋の形状にします。
人の手がかなりかかるので1日の生産量は低く製品の良さに比例して価格も高くなります。
■板材
まっ平な板をプレス機で挟んでフライパンの形状にします。
人の手は使いますが単純作業なので、量産が可能なため比較的安価にできます。

最近、2層クラッドのフライパンが仲間入りしました。このフライパンの特徴が板のように軽く、鋳物のように保温性があります。これは外面がステンレス、内面がアルミニウムの全面2層構造の素材。板材のようにプレス機で形状を作っていくのでは無く、板をグリグリと引き延ばして形状を成型していきます。
■二層クラッド材
外面ステンレスと内面アルミニウムの2層構造で熱伝導性と保温性に優れています。
特に熱伝導性が良いので素材に熱をムラ無く均一に伝えます。
板の良さ、鋳物の良さ、価格も中間くらい。
これが良いじゃん!という感じになってきております。
今はフライパンの26cmだけですが、今、使っているのが古くなってきたら買い替えるのは二層クラッドかなって思ってます。

弊社が取り扱っている鋳物、二層クラッド材のフライパンは新潟県新潟市西蒲区に在るウルシヤマ金属さんと長年お取引をさせて頂いております。
鋳物の器物と言ったら「ウルシヤマ金属」と、いうくらい有名です。
現在、日本製の鋳物はウルシヤマ金属さんを含めて数社かと思います。
鋳物も二層クラッド材もステーキ肉で焼き加減を体感してほしいものです。
ウルシヤマはそのほとんどの工程を日本で行っています。各、製造工程で分業をしているのでプロフェッショナルがいます。
是非、下記の動画をご覧ください。職人がきちんとした技でつくったフライパンや鍋は料理にも反映されます。
営業部/本多